「真面目」
とんでもなく真面目で謙虚な年上の女性が職場に居たんです。
常に敬語で年上年下関係なく丁寧で何年経っても親しくなってもどんな人でもずっと敬語です。
嫌味的な裏表とかは皆無で根っからの素の人です。
仕事も常に前向きで、誰かが見てる見てないは関係なく手を抜きません。
こんな人いるのかと思うくらいの尊敬の塊の人でした。
ある時、彼女に趣味は何ですか?と尋ねました。
「映画が好きなんです」
「へぇ〜どんなジャンルですか?」
「スプラッターというかマッドマックスみたいな人間がグチャグチャになって血が吹き出すのが楽しいんです」
「あーそうゆうのが好きなんですか?」「そうなんです、好きなんです、楽しくないですか?そうゆうの」
…彼女はずっと満面の笑みでした。
数年後、私が職場とのトラブルで辞めることになった時、彼女は「じゃあ私も辞めます」と言って一緒の日に辞めたのです。
もちろん彼女とは元々プライベートは
一切の付き合いもしてなかったし辞めた後の交流も連絡も一切してません。
夢を見てたのでしょうか。
なんか凄い人だったな。
人生ムズい。